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研究内容

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化粧品開発につながる基礎研究を中心に行っています。最も大きな目標はシミの改善方法の確立ですが、そのために色素細胞だけでなく表皮の分化や増殖のシステムを研究しています。

主な研究は以下の通りです

(1)色素細胞の遊走やメラニン合成の調節機構 マウスやヒトの皮膚を透明化して皮膚内のメラノサイトの挙動を観察しています。また色素沈着が起きる機構を研究しています。土方焼けなんて言われる日焼けの線はどうしてできあがるのか?これが今の一番の興味です。

(2)産毛からの肌診断方法確立 全身から体を傷つけず細胞を入手できる方法として産毛を採取し、付着していた細胞をバイオインフォ―マティクス解析して、肌年齢や肌状態を診断する方法を開発しています。(2022年3月26日特許成立)

肌診断方法の流れ

本研究関連の受賞、助成金獲得

2021年度  滋賀テックグランプリ特別賞
2021年度 長浜グローカルチャレンジ応援事業補助金(長浜市)
     「産毛由来ミトコンドリアDNA多型解析方法の確立」
2021年度 関西みらい共同研究助成金(関西みらい銀行)
     「産毛核酸情報による低侵襲な皮膚診断システムの研究実証」

(3)表皮の分化、増殖の調節機構 Ca,MnポンプであるATP2C1による表皮基底細胞の分化誘導調節機構を中心に、角質細胞が生まれる際の核の分解など、表皮細胞全体の分化や増殖の調節機構を研究しています。これらの研究を通して表皮のターンオーバーを制御し、シミの治療を行う検討を行っています。

ATP2C1による表皮細胞の初期分化調節
培養細胞を用いた最終分化における核分解の観察

(4)接触性皮膚炎モデルマウスや乾燥性敏感肌モデルマウス皮膚の透明化解析 皮膚の透明化観察を行うことで、接触性皮膚炎(ヘアカラーアレルギー)や敏感肌、光老化皮膚における各細胞の挙動観察を行っています。この分野では神経による炎症支配が一番の興味です。

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